子ども達は特殊音節が苦手?

 

特殊音節というのは、

詰まる音(促音「っ」)、

伸ばす音(長音「う」・「お」など)、

捻れる音(拗音「ゃ」・「ゅ」・「ょ」)

捻れて伸ばす音(拗長音「ちょう」「ちゅう」など)

捻れて詰まる音(拗促音「しゃっくり」)などの

特殊な表現のことです。

 

読み書きが苦手な子どもの中には、特殊音節に躓く子どもが多いです。

特殊音節に躓くと、語を素早く正確に読むことに躓き、読解力を身につけることができません。

そのため、国語以外の教科や日常生活にも影響を受けて学習不振になる場合があります。

特殊音節を正しく読めない、書けない子ども達にどうやったらうまくできるようになるかを考えて支援する必要があります。

ねじれたりつまったりする言葉カード

 

子ども達が楽しく学習をするカードを使ったゲームをします。

特殊音節の言葉カードと絵カードをマッチングさせるゲーム

 

ねじれたりつまったりする言葉カード

 

言葉カードには、特殊音節を含む言葉が書いてあります。

詰まる音『っ』は、ピンク色の文字で書いてあります。

伸ばす音『う』などは、緑色の文字で書いてあります。

捻れる音『ゃ』などは、赤色の文字で書いてあります。

 

ねじれたりつまったりする絵カード

 

絵カードは、それぞれの言葉を表現する絵が描いてあります。

具体的な物を表している絵カードが適切ですが、抽象的な言葉もあるので、絵カードが何を表しているのかを1つずつ教えておく必要があります。

 

マッチングを始める前に

まず、絵カードを見せて、何が表現されているかを言わせます。

絵カードを見ながら、何かを言っていくことで、正しく認識しているのかを確かめます。

 

次に、言葉カードを見せて、正しく読めるかを確認します。

 

絵カードと言葉カードを2枚並べて見せて、絵と言葉が正しく認識できているかを確かめます。

(特に発音が正しいかを見極めます。)

絵カードと言葉カードを正しく結び付けられてから、マッチングを開始します。

 

マッチングゲームのやり方

 

絵カードを並べて、言葉カードの中から選びマッチングさせます。

最初は5枚ずつぐらいから始めます。

慣れてきたら、枚数を増やしていきます。

言葉カードに注目させて、特殊音節を意識するように支援します。

マッチングが早く正しくできるようになったら、次の段階に移ります。

 

言葉を正しく書くために

 

絵カードを見せて、言葉カードをいくつか見せて、どれが正解かを見つけます。

絵カードの言葉を正しく表記しているカードが見つけられるようになったら、カードに自分で書いてみます。

絵カードを見ただけで、(言葉カードを伏せて)自分でカードに書いてみて、言葉カードを見て正しく書けているのかを自分でチェックします。

 

言葉カードを見て、何も書いていないカードに絵を描きます。

自分が描いた絵カードを見ながら、言葉カードを自分で書いてみます。

(特殊音節には色鉛筆で◯をつけていきます)

 

ねじれたりつまったりするカードを作ろう!

 

2枚1組のカードを渡します。

捻れたり詰まったり伸ばしたりする言葉を考えて書きます。

言葉カードができたら、絵カードを描きます。

 

オリジナルのカードができたら、みんなに発表します。

 

作成したみんなのカードを合わせて、マッチングゲームをします。

 

特殊音節は個別学習で

 

個別指導で特殊音節の指導を行うことが多いです。

躓く原因や背景が個々に違うので個別に学習する方が効果的です。

1つずつの言葉を何回も繰り返し学習することで覚えていくことも大切です。

 

特殊音節をグループ学習で

 

ある程度力がついてきたら、グループでゲームをしながら行うと相乗効果で覚えることができるようになります。

自分では思いつかない言葉も、他の子どもが思いつくことがあります。

特殊音節の言葉集めやマッチングゲームでは、1人では難しいことも他の子ども達の知識を集めることで多くの言葉を獲得できるようになります。

グループでゲームをすることで、楽しく学べる機会を得ることができます。

 

ゲーム例

 

言葉集めゲーム

 

小さな『っ』がつく言葉を集めよう

1人ずつ『っ』がつく言葉を言っていきます。

手拍子で「タンタン」をした後に「がっき」などと答えていきます。

支援者はホワイトボードに書いていきます。

タンタン「チョッキ」タンタン「きっぷ」タンタン「チャック」などとリズムに乗って言っていきます。

 

難しい場合があるので、『っ』がつく言葉カードを壁に貼っておきます。思いつかない場合は見ても良いことにします。

 

全員が言い終わったら、ホワイトボードを見ながら読んでいきます。

 

同じようにして、『ゃ』・『ゅ』・『ょ』のつく言葉を集めます。

 

伸ばす音(長音)の言葉集めの時は、タンタンではなくてターンターンと伸ばしてやります。

ターンターン「おねえさん」ターンターン「おおかみ」ターンターン「ちゅうりっぷ」などリズムをとっていきます。

 

自分の番が来た時には、手拍子はしないで言うだけで良いです。

 

手拍子が難しい場合は、ただ言っていくだけでも良いです。

 

支援者が手拍子をして、次々に当てていっても良いです。

 

文作りゲーム

 

言葉カードを中央に山札として伏せて置きます。

1人ずつ山札から言葉カードを1枚ひきます。

出てきた言葉カードで文を考えて言います。

「ちょうちょ」だったら「ちょうちょが飛んでいる」など

 

次々に文を作っていきます。(簡単な文で良いです)

 

支援者は文章をホワイトボードに書いていきます。

 

最後にみんなで考えた文章をつなげて読んでいきます。

 

慣れてきたら、読む時に「最初は」とか「そこへ」とか「次に」などの接続詞を入れて読むと、1つの物語やお話になって面白くなります。

 

子ども達は書くのではなくて言うだけなので、抵抗が少なくなります。

 

言葉集めゲーム(書きバージョン)

 

かなり上達してから行うゲームです。

2人1組でホワイトボード小型版を使ってします。

チームの名前を決めてボードの端に書いておきます。

 

お題「小さな「っ」がつく言葉」

2人1組でホワイトボードに次々に思い浮かぶ言葉を書いていきます。

2人1組ですので、1人が言って1人が書いても良いし、2人で書いていっても良いです。

 

時間を決めて(5分ぐらい)タイムアウトになったら、大きなホワイトボードに貼っていきます。

(マグネット式の小型ホワイトボードは100均でも売っています)

 

何個正解なのかを確かめます。

(表記の間違いは得点になりません。)

 

みんなで書いてある言葉を読んでいきます。表記が合っているのかも確かめます。

 

一番正解の数が多いグループの勝ちになります。

 

勝ち負けが気になる子どもがいる場合は、書いてある言葉を読んでいくだけで終わります。

 

たくさん集められたことを褒めます。

 

読んだり言ったりすることから

 

言葉を言ったり読んだりすることから始めます。

捻れて詰まる音(拗促音)は特に難しいですが、日常生活ではよく使う言葉が多いです。

遊びながら、特殊音節を意識する機会を増やすことで、読んだり書いたりすることへの抵抗を少なくすることが狙いです。

 

今回は特殊音節について紹介しました。

 

教材が参考になれば幸いです。

 

特殊音節カード3

言葉カードと絵カードがついています。

名刺版(10枚1組で100均でも売っています)に印刷しても良いし、画用紙に印刷して切っても良いです。

大きさは用途に応じて自由に使ってください。

 

郡山北小学校ことばの教室 中尾和人先生「教材倉庫」です

http://www1.kcn.ne.jp/~nakao/menu.html

沢山の教材が紹介されています。特殊音節のプリントもあります。