レインボー塾には『キッズSST』があります

レインボー塾では、主に小学生のSSTを行なっていますが、未就学児の教育にも携わっています。

『生きにくさ』を感じている子ども達は、早くにSSTを行なっていれば二次的な問題行動にならずに済んでいたかもしれない子どももたくさんいます。

未就学児の中には、友達関係が難しい集団生活に適応できない、こだわりが強くてトラブルを起こす・・・など、小学校に入学する前に支援を開始したほうが良い子どももたくさんいます。

レインボー塾では、金曜日の2時から「キッズSSTを行なっています。

キッズSSTは、来年小学校に入学する幼児が対象で、現在6人通っています。

 

キッズSSTの構成

  1. ウォーミングアップ(プレイルームで遊びます)
  2. コミュニケーションタイム(ゲームをします)
  3. お絵描きタイム(好きな絵を描いたり、粘土遊びをします)
  4. ミュージックタイム(リトミックや楽器を演奏したりします)
  5. 絵本の読み聞かせ(スタッフが読む絵本を静かに聴きます)
  6. ゲームや遊び(みんなで一緒に遊びます)

 

キッズSSTは遊びが中心です

遊びの中で、次のような力を育みます。

ルールを守る(自分勝手にルールを作らない)

順番を待つ(横入りしない)

負けても怒らない(怒って暴れない)

譲り合う(おもちゃの取り合いをしない)

一緒に遊ぶ1人で遊びから抜けない)

仲良く遊ぶ(喧嘩をしないで仲良く遊ぶ)・・・などなど

 

ウォーミングアップ

プレイルームで行います。

鬼ごっこ(氷鬼・色鬼・高鬼・ドロケイなど)

ケンパ(リングを置いて跳んでいきます)

一本橋ジャンケン(平均台の上でジャンケンをします)

トランポリン(トランポリンの上で色々な跳び方をします)

フリスビーキャッチ(スポンジのフリスビーを飛ばしてキャッチ)

ミニサーキット(幼児用にセットされてサーキットトレーニング)

風船バレー(風船を上げたり、輪になって回したりします)

ボール遊び(ボールを遠くに投げる・ボールを受ける・中当て)

忍者ごっこ(忍者になってでんぐり返しや跳び箱登りなどをする)*進化ジャンケン(ジャンケンをしながら進化していくゲーム)

このような多種多様な遊びを取り混ぜながら身体を動かします。   

 

最後はリラクゼーションタイム

音楽が鳴ると、床に寝転がって、静かに深呼吸をします。

なかなかじーっと寝ることが難しい子どもの横にスタッフが寝ます。

立ち上がったり、歩き回ったりする子どももいますが、みんなが寝ていると、しばらくすると床に座ったり、寝転んだりすることができるようになります。

    

 

コミュニケーションタイム

教室に戻って、椅子を丸く並べて座ります。

テーブルがいる時はテーブルの周りに椅子を置いて座ります。

コミュニケーションタイムも遊びが中心です。

カルタ

人気キャラクターのカルタ・動物カルタ・電車カルタ・・などなど

スゴロク

様々な種類のすごろくの中から選んでします

ジェスチャーゲーム

動物になったり、何かをしている真似をします

質問ジャンケン

2人1組でジャンケンをして勝った人が質問をします

どっちが好きでしょう?ゲーム

2枚の絵を見て、どっちが好きか決めて移動します。

絵の説明

自分が描いた絵の説明をします

しりとりゲーム

輪になって、しりとりをしていきます。

逆さ言葉を考えたり、回文を考えたりすることもあります。

ゲームや遊びをしながら、コミュニケーションの練習をします。

ジェスチャーゲームネタカードpdf

SST「どっちが好きでしょう」

 

お絵かきタイム

好きな絵を描く

画用紙にクレヨンや色鉛筆で描く・模造紙にみんなで絵の具で描く

制作活動

行事の飾りを作る・おもちゃを作る・ゲームを作る・粘土遊び

 

お絵かきタイムで、大きな模造紙にみんなで絵を描きます。

画材は、クレヨン・色鉛筆・マジック・絵の具の中から好きなものを選んで使います。

 

自分のテリトリーに友達が入ってくることを嫌う子どもがいます。

なかなか絵を描くことができない子どももいます。

周りの様子が見えずに、ダイナミックに描いていく子どももいます。

 

そんなことがトラブルの原因になります。

絵筆の取り合いがあったり、テリトリー問題が起こったりするのです。

 

その時が支援のチャンスです。

どうしてトラブルになったのかを聞き取ります。

どうしたかったのか、どうしたら良いと思うかを聞きます。

ゆっくりと丁寧に支援していきます。

子どもたちに、次はどうしたら良いのかを考えさせて解決のやり方を教えていきます。

まだ幼いので、支援者が2択か3択の答えを用意していても良いと思います。

でも自分で選ばせるのが大切です。

答えを教えてしまっては、次回同じことが起きても自分で解決することはできません

「お母さんの言う通りにする」ことに慣れてしまっている子が多いです。

 

でも、幼い頃からでも、自分で考えて答えを出す習慣をつけておかないと、いつでも誰かの言う通りにしか行動できなくなります。

 

ミュージックタイム

身体を使って音楽を楽しむことを目的としています。

リトミック

曲に合わせて手遊びをしたり、体操をしたり、踊ったりします。

音楽を身体全体で感じたり、それを表現したりします。

楽器遊び

打楽器を中心に、楽器に触って色々な音を出したり、曲に合わせてリズム打ちをしたり、動きながら演奏したりします。

音楽、特にリズムを楽しむことを目的としています。

音が苦手な子どもは、イヤーマフをつけたり、別室でスタッフと個別に楽しめるようにします。(大きな音ではなくて、好きな音で)

ハンドベル演奏

ハンドベルを使って簡単な曲を演奏します。

11人違う音を担当して、ドレミの歌やカエルの合唱などを練習していきます。

 

絵本の読み聞かせ

椅子を半円に並べて座ります。

スタッフが絵本の読み聞かせをします。

絵本は短いものを選んで、短時間で集中できるようにします。

本を読み終わったら、どんなお話だったか?聞きます。

感想を言える子どもには、言ってもらいます。

 

ゲームや遊び

子ども達が選んだゲームや遊びをします。

ボードゲーム

たくさんのボードゲームの中から、幼児にも楽しめるゲームが用意してあります。

カードゲーム

トランプなどのカードゲームが豊富に取り揃えてあります。トランプではババ抜きや七並べや神経衰弱など、幼児でもルールが理解できる遊びをします。

積み木・ドミノ倒し・ブロック

積み木で物を作ったり、高く積み上げたり、壊したりして遊びます。ドミノ倒しは、木の板を並べて作ります。最後にドミノが倒れていくのを見るのが楽しみです。

ブロックも色々な物を作ることができます。

レインボーラー

レインボー塾で用意している木の板です。

積み木のように色々な形はありません。

同じ大きさ、同じ形の木の板を500枚以上用意します。

木の板を使って、塔を建てたり、線路を作ったり、丸く並べたり、自由に作ることができます。

みんなで協力して1つの街を作ることもできます。 

      

 

 

身体遊び

ダルマさんが転んだ・はないちもんめ・ハンカチ落とし・電波ゲーム・ジャンボジャンケン・落ちた落ちたゲームなどのように、身体を使ったゲームをします。

ボールゲーム

小さいボールをラケットに乗せてリレーをしたり、大きなボールを転がして受け合いをしたり、スーパーボールを床に突いて跳ね上がったボールをキャッチしたり・・色々なボールを使って遊びます。

 

 

レインボー塾の『キッズSST』は遊びの中から

様々なゲームや遊びを通して、子ども達は色々なことを学びます。

*順番やルールを守る

ゲームにはルールがあります。

ルールを守らないと楽しくありません。

自分勝手なルールを作る子どももいます。

みんなが楽しむためには決められてルールを守る必要があります。

順番を守ることも大切なスキルです。

イライラとして順番を無視する子どももいます。

途中で投げ出す子どももいます。

横入りをする子どももいます。

トラブルなくゲームを楽しむには、順番を守ることが大切です。

 

*負けても怒らない

勝ち負けのあるゲームや遊びでは、負けてくると怒ってゲームをめちゃくちゃにしたり、他の人に当たったりする子どももいます。

みんなが楽しくゲームを進めるためには、負けた時の怒りのコントロールが必要です。

 

*一緒に遊ぶ

集団生活をしていく上で、一緒に行動することは重要です。

自分がやりたくないことでも、参加しなければいけない場面は多々あります。

遊びの中で、自分がやりたくない遊びもあるでしょう。

勝ち負けにこだわる子は、勝ち負けのあるゲームには最初から参加したがらないものです。

でも、逃げていては克服できません

みんなと一緒にやりたくない場合は、「見学ならOK」としています。別のところで違う遊びを1人ですることはNGです。

見学をしていると、つまらなくなるので、自然と参加していることが多いです。その時にその子に「イイね👍」を送ります。

 

*仲良く遊ぶ

ゲームや遊ぶの中でトラブルはよく起こります。

誰かが自分の積み木を取った。

ぶつかって来て、せっかく作った作品が壊れた。

あいつが勝手に入ってきた。

こいつのせいで負けた。

本当にキリがないくらい毎回トラブルは絶えません。

1つ1つのことが、大人にとっては些細なことですが、子どもにとっては大問題です。

「そんなこと気にしないで」とか「大したことないよ」とか大人はそういう言葉で片付けてしまいがちです。

「〇〇が悪いでしょ。謝りなさい」と頭から決めつけて謝ることを強要されることもよくあります。

「これこれこうしたら良いんだよ。」と答えを先に言って、その通りにしないといけないようになる場合もあります。

 

ちょっと待ってください!

 

トラブルは問題解決スキルを育てるチャンス

子ども達はトラブルになった時、それをどうやって解決していくのかを学んでいくチャンスに恵まれます。

喧嘩をした時

誰かを怒らせた時

自分が我慢できなかった時

相手を許せないと思った時・・・などなど

そんな時に、どうやって解決したら良いのかわからずに困っているのです。

問題解決スキルはかなり高度なものですが、小さい時から練習をしておけば、少しずつ身についていくと思います。

 

絶好の練習のチャンスなのです!

トラブルが起きた時の大人の対応が重要です。

早く問題を解決しようと思って、大人が仕切ってしまうと、子どもが伸びるチャンスを奪ってしまいます。

忙しい毎日を送っていると、子ども同士のトラブルのことに多くの時間を割くわけにはいきません。

ついつい大人先導で問題に介入して、大人が解決してしまうことが多いのではないでしょうか?

子どもの話をじっくり聞く必要がありますが、先入観があって決めつけてしまうこともあるかもしれません。

大人から見ると、問題の解決方法は明らかで、「これこれこうすれば良いんだ」と分かりきっています。

大人はそれまでの経験で瞬時に問題点を解明し、解決策を見出せるのですから。

 

子ども達は経験不足

子ども達は経験が足りません。

ましてや幼児は生まれてから5年ほどしか経っていません。

経験が不足しているのは当たり前です。

「だから教えてやらなければいけないのだ」と言うかもしれません。

その教え方が大切なのです

その時の問題解決を急ぐあまり、答えを先に教えてしまっては、問題解決の方法を学ばずに終わります。

丁寧に子どもの話を聴き取る必要があります。

問題点を整理して、「これこれだったから腹が立ったんだね」と子どもの気持ちに寄り添うことも大切です。

どうやって問題を解決するのか、道筋を示してあげることが、次の課題です。

「どうしたら良いと思う?」と聞いてみるのです。

幼児は経験がありませんから、解決策を見いだせないかもしれません。でも、考えようとはするはずです。

「これこれこんな方法があるけどどうする?」

いくつかの解決策を子どもに提示します。

もし理解できないようだったら、解決の仕方を具体的に教えます。

「こうやったらこうなると思うよ」というふうに、解決策をやってみた結果を示唆するのも良いでしょう。

大切なのは、答えを先に教えないことです。

子どもが、提示された解決策から1つ選んでやってみるとします。

失敗するかもしれません。その時は、次の方法を示してやれば良いのです。側についてあげてください。一緒にいてもらうことが子どもの励みになります。

何回か試行錯誤して、うまく解決できたら、その子は「解決できた!」という達成感を得ることができます。

それが自信となって、次に同じようなことが起こった時に役立ちます。

大人がいなくても、自分で解決できるようになっていきます。

そういうことの積み重ねが、問題解決スキルの獲得に繋がると思うのです。

ですから、解決を急がないで、じっくり話を聞いて、解決する方法を選ばせてあげてください。

そのうち選ぶのではなく、自分で考えられるようになっていくと思います。

時間はかかりますが、とても大切なことだと思います。

 

レインボー塾の小学校入学準備

  

 

1年生になったら!

幼稚園や保育所の生活と違って、小学校に入学すると机に座って学習を進めます。

好きなことをするのではなく、決められた教科決められた学習方法で教えていきます。

授業の時間は45分ぐらいあります。その間勝手に席を立つことは許されません。

 

集団行動です!

基本、集団で活動をします。

 

みんなと一緒に行動しなければなりません。

自分だけ別の行動をすることは、許されないのです。

 

チャイムの合図で行動します。

休み時間は自由に遊んでも良いけれど、始業のチャイムが鳴ったら教室に戻って、学習をしなければいけません。

 

給食は一律のメニューです。

嫌いな物や苦手な物があっても、基本は食べなければなりません。

食べる物も、食べる量も決まっています。

好きな食べ物を多く食べて、嫌いな食べ物を残すこともダメです。

 

集団生活にはルールがあります。

時には、見えないルール(暗黙のルール)もあります。

 

小1プロブレム

1年生になってから、子ども達は様々なことで困惑するでしょう。

とりわけ「生きにくさ」を感じている子ども達は、集団生活が苦手です。

「小1プロブレム」という言葉があります。

1年生に入学してから、集団行動になじめず、問題行動を起こしてしまう子どもが増えています。

授業中、席に座っていられない。

先生の話を聞くことができない。

指示に従うことができない。

教室から勝手にでてしまう。

おしゃべりが止まらない。

学級全体が騒然として、授業が進まない状況になることもあります。

幼児教育から学校教育への橋渡しが全くないまま、違う環境に放り込まれた子ども達は、戸惑い、不安に思うでしょう。

今までとは全く違うシステムなのですから、困惑しても当然です。

元々集団生活が苦手な子ども達にとっては、その影響は計り知れないものでしょう。

その為に、プレ小学校教育が必要だと思って、『レインボー小学校』の活動を取り入れました。

 

『レインボー小学校』

4月に小学校に入学する幼児を対象に行っています。

レインボー塾に通っている子どもは勿論、他の子ども達も応募があれば入れています。

学校の教室のように、前に黒板(ホワイトボード)を置いて、机を並べます。

11人机を離して並べます。

時間を45に決めて、ベルが鳴るようにします。

子ども達は、席について学習をする練習をします。

学習内容は、塗り絵・点つなぎ・間違い探し・迷路などのプリントです。

子ども達は、先生の指示によって行動します。

 

体操服に着替えたり、給食服を着たりする練習もします。

 

給食当番は給食服を着て給食を配ります。(ホットケーキやマフィンなどのお菓子ですが)

机をグループの形にして、一緒に食べます。(牛乳とお菓子)

 

掃除も一緒にします。

箒で床をはいたり、雑巾で拭いたり、机を運んだり・・・学校と同じようにします。

 

最後に帰りの会をします。

 

擬似学校生活を経験することによって、入学して初めて経験するよりも困惑は少ないと思います。

友だちと協力して、給食当番や掃除をすることで、学校での活動でも戸惑うことは減るでしょう。

少人数なので、丁寧に指導ができます。

ホウキの掃き方や雑巾の絞り方などもマンツーマンで教えることができます。(スタッフが教えます)

 

『レインボー小学校』は3学期になってから、月に2回ずつあります。金曜日の2時から3時半までです。「キッズSST」は、その時は「レインボー小学校」に変わります。

子ども達が小学校に入学して、楽しい小学校生活を送ることができるように「レインボー小学校」はあるのです。

 

今回はレインボー塾の幼児教育について紹介しました。

小さい頃からのSSTがその後の生活に大きな影響を与えると思います。

自尊感情がボロボロになって、二次的な問題行動が起こらない為にも、早期のSSTが必要だと思います。