SSTのテーマはたくさんあります!

SSTでは、社会性を伸ばすトレーニングを行います。一口に社会性と言っても漠然としていてわかりにくいものです。

また住んでいる国や地域によっても社会のルールは違ってくるので、社会性も異なります。でも、人と人との関わり方や集団生活への参加、コミュニケーションの取り方などは、社会で行きていくためには必要なスキル(能力)です。

全てがSSTのテーマになります

朝起きて着替えたり顔を洗ったりすること、朝食を食べること、服を着替えること、学校に間に合うように時間を意識すること、道を安全に歩くこと、学校に行ったら友達や先生に挨拶をすること、授業に集中すること、友達と喧嘩をしないで仲良く遊ぶこと・・・例をあげればきりがないほどたくさんのスキルを私たちは無意識に使って生活をしています。

『生きづらさ』を感じている子ども達は、生活の中で様々なことにつまずきます。例えば、身辺自立と言われている「朝自分で起きる」「好き嫌いなく食事をとる」「時間内に作業を仕上げる」・・・などなど、子どもの特性によって違いはありますが、何かしらつまずいています。どんなところでつまずくのか?どうすればつまずかないのか?を考えて指導していくのがSSTです。

 

SSTのテーマをカテゴリーに分けてみましょう

SSTのカテゴリー テーマ(例)
⒈マナー・礼儀 基本的な人間関係のマナー(あいさつ・言葉遣い・返事など)相手に失礼にならないようにすること(言ってはいけないこと・場の状況を見るなど)
⒉集団参加 集団生活をするために必要なスキル(協力する・一緒に活動する・ルールを守るなど)
⒊コミュニケーション 人との関わりで大切なスキル(気持ちを伝える・話す内容を共有する・話し合う・語彙を増やす・説明をする・議論をするなど)
⒋身辺・生活 身だしなみ・衛生管理・自己管理・時間を守る・偏食をしない・交通安全危ないことをしない(周りを見る)ゲームばかりしない
⒌問題やトラブルへの対処法(問題解決) トラブルにならないような方法・問題が起きた時の対処法・助けを求める
⒍自己理解 自分の特性を知る・こだわりへの対処法・自尊感情の大切さ・感情のコントロール・他者との違い
⒎人間関係
人間関係スキル(適切な距離や声の大きさ)約束を守る・異性との関わり方・年上の人との関わり・苦手な人との関わり方・

 

SSTのテーマは子どもの特性によって違います

上記のカテゴリーはあくまで1つの例です。また、同じテーマでも、子どもの特性によってアプローチのやり方は変わります。例えば、こだわりが強く、柔軟性に欠けるA君の場合と感情のコントロールが苦手ですぐにキレてしまうB君の場合ではつまずく状況が異なります。従って獲得させたいスキルは違ってきます。

でも『生きにくさを感じている子ども達』は、生活していく中で何かしらつまずく場面があるのです。獲得しているスキルもあるけれど、まだまだ獲得できていないスキルもあります。本人は全く気にしていないことが、周りの人を困らせている場合もあります。

 

SSTでは1つずつのテーマを丁寧に学習します

SSTでは、1つのテーマでも、スモールステップで丁寧に学習します。何回も繰り返し少しずつ練習を重ねることで自分のものになっていくからです。頭では分かっていても、実践できなければ意味がありません。(これを般化と言います)

 

SSTの学習はスモールステップで

例えば「相手にわかる話し方」というテーマで学習するとします。

①話をする時の基本スキル:相手の顔を見て話す・静かに話す・近すぎない距離で話すなど

②話題について:同じ話題で話す・わからないことは質問する・自分の話ばかりしないなど

③会話のやり方:一方的に話さないで順番に話す・詳しく聞きたいときは質問をするなど

④マナーについて:(本当のことであっても)相手を不快にさせる話はしない・つばをとばさないなど

⑤話の内容:ダラダラと話さないで短く話す・相手にわかるように説明する・順番に気をつけて話すなど

この他にも「話し合い」活動はまた別のスキルが要ります。テーマを変えてスモールステップで学習します。

 

今回はSSTのテーマについて説明しました。

SSTにはたくさんのテーマがあります。少しずつご紹介していこうと思います。

基本ソーシャルスキル