レインボー塾は、発達障害などで生き辛さを感じている子ども達のための塾です!
レインボー塾(架空)は、進学塾ではありません。
発達障害などで、日々生き辛さを感じている子ども達のためにある塾です。
『生き辛さ』を感じている子ども達は、集団生活に適応することが難しかったり、コミュニケーションがうまく取れなかったり、感情のコントロールが苦手だったりして、学校生活や社会生活で辛い思いを感じているかもしれません。
そんな子ども達の「困った感」が少しでも減って、生きやすくなることを願って「レインボー塾」を考えました。
私の過去の経験を元に生まれた「レインボー塾」
私は以前、特別支援学級の担任、LD等発達障害通級指導教室の担当、児童発達支援・放課後デイサービス機関などで働いていました。その時に、発達障害などの子ども達が笑顔で楽しく生活できるようになるための取り組みをたくさん経験してきました。
レインボー塾はこのブログの中にしか存在しませんが、過去の私の経験を元にカリキュラムを考え、運営していきたいと思っています。
レインボー塾の運営方法や教材などが、日々子ども達のために頑張っている支援者の方々や保護者の方々の参考になれば幸いです。
レインボー塾での指導
レインボー塾ではグループ指導と個別指導を行っています。
グループ指導で何をするのかな?
グループ指導(6人ぐらい)
SST(ソーシャルスキルトレーニング):こんな時どうする?
子ども達の日常生活の中で困っている場面を取り上げて、どうすればうまくいくのかを一緒に考えていきます。
コミュニケーションタイム:みんなで話をしよう
友だちと会話をしたり、1つのテーマについて話したり、話し合い活動をしたりして、コミュニケーション力をつけていきます。
レインボータイム:みんなでゲームをしよう!
ゲームを一緒にやることで、楽しみながらSSTの実践力を養っていきます。
レインボーイベント:みんなで楽しもう!
月に1回イベントを実施します。料理をしたり、制作活動をしたり、買い物に行ったり・・・
みんなで話し合って計画を立てて実践していくことで、仲間と協力することや、生活をしていくためのスキルを身につけていくことが目的です。自分たちで楽しむことが一番大切。
グループの友だちと一緒に活動することで「周りの人と楽しく生活する」ことを学んでいけるように、様々なプログラムを取り入れています。
個別指導では何をするのかな?
個別指導では、LD(限局性学習障害など)等で学習方法が違う子ども達に、その子どもの認知特性に合った教材を使って、その子どもに合わせた指導方法で学習を進めていきます。
教材
教材は既成の物も使用しますが、その子の特性に合わせたオリジナルの教材を一緒に作って活用しています。
例えば、漢字学習の苦手な子どもには、フラッシュカードを作成したり、iPadやパソコンなどを活用したりして、無理なく楽しく学習ができるようにします。
自分に合った学習方法を身につける
子ども自身が何が苦手で、どうすればうまくいくのか?を考えることが大切ですが、スタッフがそのお手伝いをします。
学校の宿題をする場合にも、一番わかりやすい方法を模索して「学習方法を身につけていくこと」を目標とします。
レインボー塾の保護者に笑顔を!
レインボー塾に通っている子ども達は、とても個性的で素晴らしい資質や才能を持っていますが、学校生活などに適応できずに辛い思いをしている子どもが多いです。
その保護者も同じように苦しんでいる方が多いです。我が子をなかなか理解できない、配偶者の理解も得られない、祖母や祖父が子育てについて責め立てる、学級では「どんな躾をしてるんだ」と問われる・・・など、とても辛い日々を過ごしている保護者がたくさんいます。
レインボー塾では次に活動を行なっています。
レインボーサロン
子どもを送ってきた保護者はレインボーサロンで待っています。飲み物やお菓子が置いてあって、ソファーに座ってゆっくり寛げる空間です。他の保護者と一緒に過ごすうちに、だんだん家庭や学校では言えない本音の話ができるようになってきます。
保護者との懇談会
学期に1回、保護者懇談会を行います。個別でその子の成長の様子や課題などを話し合います。また希望者には学習の様子を見学する機会もあります。
ペアレント・トレーニング
希望者にはペアレント・トレーニングを実施します。ペアレント・トレーニングとは、親が子どもの良い行動に注目し、それを認めていくことで、良好な親子関係を作っていくプログラムです。
親子イベント
年3回、学期ごとに親子イベントを計画しています。親子で一緒にバーベキューをしたり、ハイキングに行ったり、ゲームをしたりするイベントです。他の親子と一緒に楽しい時間を過ごすことで、親子のあり方や他の親子の様子など普段見えていないことが見えてきます。
保護者相談
随時要望があれば保護者相談をします。スタッフや私が相談に応じますが、時には専任のカウンセラー・支援者・作業療法士や言語聴覚士などのスタッフが一緒に加わる場合もあります。
支援者(担任の先生など)との連携
支援者との懇談会
年に2回、支援者(主に学級担任)との懇談会をもちます。子どもの学校での様子、課題点、改善策などを話し合います。また、必要なら通級指導担当者や特別支援教育担任とも話し合いをします。
ティーチャー・トレーニング
希望者にはティーチャー・トレーニングを行います。ペアレント・トレーニングの学校版で、担任の先生と子どもの関係を良い循環にしていくプログラムです。
学校訪問
教育委員会や学校長の許可をもらって、学校訪問を行います。子ども達の生活の場である学校での様子を観察することで、学級での人間関係や課題が見えてきます。それを元に支援計画を作っていきます。
アセスメントについて
子どもの特性を科学的に知るために、知能検査や行動観察などを行います。専任のカウンセラー(公認心理師)が行い、分析結果を元に支援計画を立てていきます。
子ども達の笑顔のために
レインボー塾に通う子ども達は、心に深い傷をおっている場合が多いです。中には自尊感情がボロボロなために、自暴自棄になって存在さえ消そうとする子どももいます。「どうせ〜」が口癖でやる気を無くして無気力になっている子どももいます。
そんな子ども達の心の傷を癒し、「自分は自分らしく生きれば良い」と感じてもらい、「こんな風に考えれば大丈夫なんだ」と自信をもって、笑顔で楽しく生きられるようにすることが、レインボー塾の唯一の望みなのです。
子ども達の輝く未来のために!
今回は概要を説明しました。詳しい内容についてはまた次回にお伝えします。