レインボー塾の女子会(教材入り)

思春期の女子について

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思春期の子ども達の成長を支えるのは、非常に困難でエネルギーがいります。

詳しくは、レインボー塾の思春期教育で触れましたが、特に女子の思春期はデリケートな問題を多く含んでいます。

早い時は、小学4年生頃から、女子はグループで行動することが多くなります。

女子同士で話が合う人と仲良く一緒に行動するのは良いのです。

でも、時には別のグループと敵対したり、グループに入っていない子どもを攻撃したりする場合があります。

女子同士で一緒にトイレに行ったり、文房具を揃えたり、アイドルやテレビ番組の話で盛り上がったり、一見楽しく過ごしているように見えます。

しかし、そういう付き合いに合わない子どももいます。

アイドルには興味がなくて、ひたすら歴史上の人物に興味がある子もいます。

一緒にトイレに行かないで、自由にしたいと思っている子どももいます。

何かを一緒にすることに抵抗を感じている子どももいるでしょう。

そういう子どもを放っておいてくれたら、問題は起きないのですが、なかなかそうはいきません。

レインボー塾に通っている女子

発達障害などで「生き辛さ」を感じているような女子は、一緒につるむことを嫌う傾向があります。

関心・興味の対象も、アイドルやテレビドラマなどよりも、歴史や鉄道、植物や動物など違ったものが多いです。

更にコミュニケーションに課題を持っている子どもは、会話にスムーズに入っていくことが苦手です。

自分の興味があることを、相手の反応など無視して、ひたすら喋ってしまうこともあります。

場の雰囲気を察知することが苦手な子どもは、不用意に場違いなことを口走ったりすることもあるでしょう。

相手の気持ちを察することがとても難しいので、思ったままを言葉にしてヒンシュクを買うこともあるかもしれません。(その髪型全然似合ってないね。など)

暗黙のルールは、特に女子の間では重要な問題ですが、レインボー塾に通っている女子には、理解しにくいことです。

言葉の裏にある意味を汲み取ることも非常に苦手です。

言葉を字義通りに受け取ってしまう子どもには、皮肉や微妙はニュアンスは理解の範囲を超えてしまっています。

レインボー塾の子ども達(特に女子)にとって、学級での女子の中で生き抜いていくことは、まさに至難の技なのです。

発達障害などの子どもは、学級の女子の攻撃の対象になりやすい!

高学年の女子グループは、一見仲良くしているように見えますが、グループの中では壮絶な戦いが繰り広げられてる場合が少なくありません。

グループの中に留まるために、非常に神経を尖らせて、日々戦々恐々としている女子もいます。

あの子と同じ筆箱を持っていないとまた何か言われる。

このテレビドラマを見ておかないと、明日会話に入れなくなる。など・・・

発達障害の子どもは、そのような配慮?ができません。

興味がないことをはっきり言ったり一緒には行動しようとはしません

グループで行動しない子どもは、攻撃の対象になったり、排除されたりすることが多いです。

みんなで無視したり、嫌がらせを言ったり、わざと物を隠したり・・・攻撃のやり方は様々ですが、確実に心を傷つけるようにします。

レインボー塾に通っている女子は、何が原因でこんな辛いことが毎日起こるのか理解できずに日々学校生活を過ごしています。

最近では、携帯電話の普及に伴い、インターネットを通じて攻撃を仕掛けてくることもあります。

匿名性をいいことに、言いたい放題で、傷つける言葉を投げつけてきます。

読まなければ良いけど、気になるのでついつい見てしまう。

そこには、人格までも非難する酷い言葉や、写真付きで「この子、マジやばい。」などのメッセージをつけて送られてくるものまで、残酷極まりないものもあります。

レインボー塾の女子会のきっかけ

レインボー塾では、そんな傷つけられて苦しんでいる女子のために、女子会を開いています。

高学年の女子が中心ですが、卒業した中学生も一緒に参加することが多いです。

きっかけは、ある中学生の言葉でした。

その子は、中学校に行ってから、部活(バレー部)の先輩から酷いイジメを受けて、不登校になってしまったのです。

明るくて、活発だった彼女が、暗い表情でレインボー塾にやってきました。

絢香
絢香

レインボーばあば、久しぶり。

レインボーばあば
レインボーばあば

本当に久しぶりね。元気にしてた?

絢香
絢香

ううん、あんまり。私学校に行ってないんだ。

レインボーばあば
レインボーばあば

そうなんだ。何があったの?

絢香
絢香

まあ、話せば長いんだけど、要するに私学校に行くのを辞めたの。

毎日地獄だったから、身を守るためにね。

レインボーばあば
レインボーばあば

そうなんだ。辛かったねえ。

学校に行かないことも、1つの解決方法かもしれないね。

絢香
絢香

今はそう思ってる。通信教育で勉強はしてるんだ。

中学校に行って、部活を頑張ってたんだけど、何故か先輩に目をつけられて。まあ私ってみんなと一緒にっていうのが苦手だから、チームワークを乱すって思われたのかも。

それで先輩達からイジメを受けたんだ。

部室で服を隠されたり、ボールをわざとぶつけられたり、練習と言って私だけスクワット100回やらされたり・・・毎日嫌なことばかりされてた。

もう限界って思って、コーチに言ったんだけど、お前のために厳しくしてるんだろうってとり合ってくれなかった。

先生にも言ったけど、部活のことは部活でって。

部長がやってるのに相談しようもないよ。

顧問の先生は、たまに練習を見にくるぐらいだしね。

助けてくれる人は誰もいなかった。

レインボーばあば
レインボーばあば

それは本当に酷いねえ。

誰1人助けてもらえないなんて。

もっと早く私のところに来てくれてたら良かったのにね。

かわいそうに!

1人で本当に苦しかったね。

辛い思いをしていたんだね。

絢香
絢香

まあ、今は落ち着いているし、レインボーばあばに話したらスッキリしたよ。女子って本当にややこしくて難しいよね。

絢香はしばらく黙って何かを考えていました。私は絢香が口を開くまでそばで黙っていました。

淳子
絢香

やっぱり女子の人間関係は難しいよ。

表面は普通にしてても、影で悪口を言われたり、追い出そうとしたり、陰険なやり方で苛めるんだよ。

小学校の時から女子同士の付き合い方を教えてもらってたら、もっとうまくできたかも。

レインボーばあば
レインボーばあば

そうなんだ。女子同士の付き合い方ねえ。

小学校でも高学年になると色々難しいらしいよ。

そうだ!レインボー塾で女子会やろうか!

一緒にクッキングをしたり、買い物に行ったりして、女子でワイワイ盛り上がるってのはどう?

淳子
絢香

良いねえ。そういうの。そんな機会があったら、私も行きたかったよ。

レインボーばあば
レインボーばあば

どう?絢香も一緒に入らない?

先輩としてアドバイスしてくれたら嬉しいな。

お母さんに頼んでみようか?

淳子
絢香

今は学校に行けてないんだ。

でも、レインボー塾だったら来ても良いかな。

先輩っていっても失敗だらけの先輩だけどね。

一緒に色々やってみたいな。

ということで、レインボー塾での女子会ができたのです。

詳しくは、とらネコ先生 飛ぶ(後編)にも書いてあります。

第7話 とらネコ先生 飛ぶ をご覧になりたい方は→こちらをクリック

レインボー塾の女子会の目的

レインボー塾に通っている女子は、学校生活の中で、特に女子の付き合い方で悩んでいることが多いです。

そこで、思春期の女子が抱える問題を出し合うことが第1目的です。

1人で悩みを抱え込んで、日々悩み続けている子ども達に、1人ではない仲間がいるんだと気がついて欲しいと思っています。

思春期の女子のグループ行動で悩む子ども達が、どうしたらうまく人間関係を築いていけるのかを考える機会を与えることも大切な目的です。

女子同士が話し合って、どうしたら良いのかを考えて、解決策を検討することで、自分たちで問題を解決する自信にも繋がります。

無理してグループに入らなくても、学校生活を楽しむ方法を考えていくことはとても大切なことだと思います。

また、一般的にどういうスキルが必要なのかも気づいてほしいと願っています。

例えば、暗黙のルールがあること、言葉の裏に感情が隠されていることタイミングや人との距離の取り方思ったことをそのまま言葉にしないこと・・・などなど沢山あります。

人間関係を円滑にしているルールは、発達障害の子ども達にとっては、とても難しい理解できにくいことです。

それらを、学んでいくことで、今までさっぱり理由がわからなかったことも、「そういうことだったのか」と理解できるようになっていくかもしれません。

レインボー塾の女子会の内容

レインボー塾では、高学年(小学4、5、6年生)の女子で女子会を行っています。

卒業した中学生の女子も参加することが多いです。先輩としてアドバイスをしてくれています。

月に2回 土曜日の午後に開いています。

活動内容は、様々ですが、主にクッキングを行うことが多いです。

お出かけに行くのは、2ヶ月に1回ぐらいですが、コロナ禍になってからは行くことができていません。

女子会の活動内容

クッキングをしよう

なるべく簡単で調理に時間がかからないメニューを選んでいます。

クッキングは、2階のキッチン&ダイニングルームで行います。

スイーツを作ろう

ホットケーキ・パンケーキ・クレープ・スイートポテト・ショートケーキなどのスイーツを作ります。

簡単なミックスを使って行うことが多いです。

トッピングに果物(いちご・バナナ・オレンジ・パイナップルなど)や、生クリームやチョコレートを使用します。

材料は一緒に近くのスーパーマーケットで買い物をすることもあるし、事前にスタッフと中学生が買ってくれていることもあります。

SST教材

ホットケーキを作ろうワークシート→クッキング「ホットケーキ

クッキング「クレープ」

粉もん(たこ焼き・お好み焼き・焼きそば)を作ろう

たこ焼き器でたこ焼きを作ります。ホットプレートでお好み焼きや焼きそばを焼きます。

 

具はみんなで話し合って決めます。(ウインナ・チーズ・竹輪)などの加工食品

お好み焼きとたこ焼きを一緒に作る場合もあります。

カレーライスを作ろう

カレーはキャンプなどで作ることが多いメニューです。事前に慣れておくと自信がつきます。

カレールウは市販の物を使います。

材料を切る係、炒める係など分担を決めて行います。

オムレツを作ろう

卵料理はやり方を知っていると、家庭でも作れるようになります。

オムレツの他にも、目玉焼き、スクランブルエッグ、ゆで卵など簡単に作れて日常生活で使える物を作ります。

バーバキューをしよう

バーベキューは、親子交流会でもやりますが、女子会でも行います。

外の庭には、バーベキューセットがあります。

材料を切ったら、外に出て、一緒に焼いて、テラスで一緒に食べます。

買い物に行こう

クッキングの材料を買いに行くときもありますが、興味のあるものを見に行くときもあります。

スタッフと一緒に、レインボーバスに乗って行くことが多いです。

今はあまり行っていませんが、コロナ禍になる前は、よくショッピングモールに行っていました。

ショッピングモールなどに行くときは、感染対策をバッチリして行きます。

自分は何に興味があるのか?、興味のあるもので買いたいものは何か?を考えて、保護者と話し合ってお金を貰って来ます。(お小遣いの場合もあります)

予算を決めて、欲しいものから予算内で買えるものを選びます。

1人1人が興味・関心が違うので、1人の買い物を一緒にして次の子の買い物に行きます。

買えるときもありますが、予算と合わなくて買えない場合もあります。

そんな時にどうしたら良いのかも学習します。

美術館・博物館・動物園・水族館・図書館に行こう!

興味・関心が違うので、行きたいところは様々ですが、みんなで一緒に行きます。

最近はコロナ禍で、休館になっているところも多いですが、その前はよく行っていました。

スタッフと一緒にレインボーバスに乗って行きます。

図書館と博物館はすぐ近くにあるので、二手に分かれることもあります。

コロナ禍で実践が難しい

今はコロナ禍で活動も自粛しなければいけない時期なので、なかなか実践できていないものも多くあります。

コロナ禍で子ども達の活動は制限されて、子ども達のストレスは高まり、それが原因でイジメなどの問題も増えてきています。

こういう時期だからこそ、レインボー塾の女子会は必要である痛感しています。

 

今回はレインボー塾の女子会について説明しました。

レインボー塾では、まだまだたくさんの取り組みを行っています。

少しずつ紹介していきますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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