ウォーミングアップは身体と心を鍛える
レインボー塾のSSTでは、始めにウォーミングアップをします。
ウォーミングアップは、プレイルームで行います。
プレイルームの壁はウレタン加工、床はフローリング加工になっていて、活動によってはウレタンのマットを敷きます。
子ども達が大暴れしても、怪我がないように作られています。
プレイルームの大きな遊具は、鉄棒・ブランコ・トランポリン・平均台・ハシゴ・跳び箱・・・などです。
子ども達が制作活動で作った道具も置いてあります。
ストラックアウト・ペットボトルボウリング・輪投げ・カーリング・ゲートボール・当て物(ペットボトルに絵を貼って当てていくゲーム)・スポッチャ(水道管を巻くウレタンを剣のように作ってあるもの)・フリスビー(紙皿で作ったもの)・・・などなど
100円ショップで買ったものも置いてあります。
フリスビー(柔らかいもの)・卓球のラケットとピン球・テニスラケットとボール・バトミントンラケットとシャトル・ドッジボール(柔らかいものです)・スポンジボール・・・などなど
カーリングや床卓球などもできます。
ホワイトボードも置いてあります。
ひらがなカードやカタカナカードをホワイトボードにバラバラに貼って、言葉作りやしりとりゲームをしていく時にも使います。
レイボー塾に通っている子ども達の中には、身体の動きがぎこちない子どもや、眼球の動きがうまくできない子どももいます。
スタッフには作業療法士のジュンヤさんがいます。
感覚統合トレーニングをする為の、サーキットトレーニングを組んだり、道具を使ってトレーニングをしたり、身体の動きを滑らかにする運動を取り入れたりしています。
眼球の動きのトレーニング(ビジョントレーニング)も行なっています。
目の動きは、字を読んだり、書いたりする為にとても重要です。
目と手の協応運動は、字の形を整えたり、マスの中に書くことができるために大切な働きをしています。
ウォーミングアップは遊びのように楽しくて、実は様々なトレーニングを兼ねている子ども達にとって大切な活動なのです。
サーキットトレーニング
サーキットトレーニングでは、ハシゴや平均台や跳び箱や1本橋などを使ってサークルを作ります。
フラフープやケンパの輪も組み合わせます。
最初はスタッフがサークルを作っていきますが、慣れてくると子ども達がスタッフと一緒に考えてサークルを作ります。
危険がないかスタッフと一緒に点検していきます。
順番に進んでいきます。
前の人を追い抜かさないようにして回っていきます。
身体の動きをなめらかにする運動も取り入れています。
ゲームでウォーミングアップ
サーキットトレーニング以外でも、ゲームなどをしてウォーミングアップをします。
進化ジャンケンゲーム
身体を使ってジャンケンをしていきます。
SST教材
ジェスチャーゲーム
ジェスチャーゲームは、SSTのコミュニケーションでもやりますが、ウォーミングアップでも身体を動かすネタを使って行います。
SST教材
SSTジェスチャーゲーム「何をしているところでしょう?」
ウォーミングアップの活動内容
ウォーミングアップでは
*楽しいゲーム
*感覚統合トレーニング
*ビジョントレーニング
*サーキットトレーニング
*ドッジボールや卓球などのスポーツ
*スポッチャを使ったチャンバラ
*トランポリン
などの活動を組み合わせたり、交代で行なったりしています。
子ども達は動くことが大好きです。
身体を使って思いっきり暴れられるのも魅力のようです。
楽しみながらトレーニングを積み重ねることで、子ども達は成長していくのだと思います。
最後にレラクゼーションを
レインボー塾では、ウォーミングアップの最後に、リラクゼーションタイムをとります。
床に寝たり、壁にもたれて座ったり、好きな姿勢で、音楽を聴きながらリラックスをします。
お腹に手を置いて、目を閉じて(無理な子は開けていてもいい)ゆっくり深呼吸をします。
鼻から息を吸って(1234)一旦止めて、今度は口から息を吐き出します(5678)これを繰り返します。(音楽に合わせて深呼吸をするとこのぐらいの数になります)
自分の好きな場所のイメージを頭に思い浮かべて、自分の好きなことをします。
音楽が終わると、リラクゼーションの終了です。
静かに立ち上がって、教室に行きます。
SST教材
何故最後にリラクゼーションを?
子ども達はウォーミングアップでかなり興奮しています。
そのまま教室に行くと、落ち着きなく活動を始めてしまうので、一旦リセットをして、心と身体を落ち着かせます。
そうすることで、がゆったりとした気持ちで学習に取り組むことできるのです。
ウォーミングアップの中でもSSTを
ウォーミングアップをしている途中で、トラブルになることがよくあります。
サーキットトレーニングで、順番を守れなかったり、ストラックアウトなどのゲームで、負けて怒り出したり、ドッジボールでルールが守れなかったり、様々な場面で喧嘩が起こったり、暴言・暴力が発生したりします。
このような時が、SSTを指導するチャンスです。
実際のトラブルを題材にして、どうすればトラブルにならずに楽しく活動できたのかを、みんなで考えていきます。
スタッフがファシリテーターになって、両者の言い分を聞くときもあります。
ホワイトボードに、言ったことややったことを整理して書いていくときもあります。
これは、行動を振り返る時に、視覚的に提示すると理解しやすい子どももいるからです。
何処に問題があったのか?どうしたら良かったのか?を、スタッフと一緒に子ども達で考えていきます。
トラブルが起きて、時間がない時は、SSTルーム(学習室)に帰ってから、SSTで学習するときもあります。
トラブルは困ったことではありません。
学習をするチャンスなのです!
実際に起きたことの方が現実感があります。
日常生活の中で、再び起こりうる状況を体験することで、生きた学習ができるのです。
今回は、レインボー塾のウォーミングアップを紹介しました。
レインボー塾では、まだまだたくさんの活動をしています。
少しずつ紹介していきますね。