第10話 とらネコ先生 レインボーばあばに(後編)レインボー塾個別指導での雅樹

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私の愛するトラ猫「ミューニャン」が天国に旅立ってから1年が過ぎた頃、私の身体に異変が!なんと!私はとらネコ「ミューニャン」に変身してしまったのです!!

こうして私は、昼間は「レインボー塾」の先生(通称レインボーばあば)として、レインボー塾に通う子ども達を支援し、夜はとらネコ「ミューニャン」通称マダムM)として、猫の仲間達と一緒に暮らす毎日を送るようになりました。

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レインボー塾に来た雅樹

私が、雅樹の学校を訪問してから数日後の午後でした。

雅樹がレインボー塾の個別指導を受けに、お母さんと一緒にやってきました。

私は、エレベーター脇の玄関ホールで雅樹を待っていました。

レインボーばあば
レインボーばあば

こんにちは、雅樹。元気だった?

雅樹
雅樹

こんにちは、レインボーばあば。

まあまあかな。

でも、先生が、なんか違うこと言うようになったよ。

「ゆっくりでも良いよ。」とか「全部書けなくても良いよ。」とか言うようになった。

ホッとしてるんだ。

レインボーばあば
レインボーばあば

それは良かったね。

勉強少しわかるようになってきた?

雅樹
雅樹

それは、まだまだかな。

でも、やってみようと思うんだ。

レインボーばあば
レインボーばあば

素晴らしいね!

出来ることで良いから、少しずつやってみようね。

雅樹
雅樹

うん。

ヒデトシ先生が待ってるから行くね!

レインボーばあば
レインボーばあば

行ってらっしゃい。

雅樹は笑顔でエレベーターに乗って行きました。

雅樹のお母さん
雅樹のお母さん

レインボー先生、この間はわざわざ雅樹の学校に行っていただいて有難うございました。

担任の先生から電話をいただいて、「今まで雅樹のこと理解できていなくて申し訳ありません。」と言われました。

「これからは、雅樹に合った学習方法を考えていきたい。」とおっしゃっていました。

レインボー先生のお陰で、雅樹がやる気を見せるようになったんですよ!

本当に嬉しいです。

レインボーばあば
レインボーばあば

それは良かったですね。

若い先生なので、柔軟性がありますよ。

これからに期待しましょうね。

教材なんかも提供できたら良いなと思っています。

連携が大切ですからね。

雅樹のお母さん
雅樹のお母さん

何から何まで本当にお世話をおかけしますが、これからも宜しくお願いしますね。

お母さんは、弾むような足取りで、エレベーターに乗って行きました。

レインボー塾の個別指導(雅樹)

レインボー塾の個別指導は、2階で行なっています。

雅樹の担当はヒデトシさんです。

個別指導室には、各部屋にホワイトボード、椅子、机、テーブルがあります。

漢字の学習

ヒデトシさんが、ホワイトボードを使って説明をしていました。

ヒデトシさん
ヒデトシさん

漢字というのは、偏と旁で出来ているんだよ。

形を分解して、自分が覚えやすいパーツに分けると良いんだ。

例えば、住っていう字だと、どう分けたら自分で覚えやすいと思う?

雅樹
雅樹

イと主だと分かるよ。

ヒデトシさん
ヒデトシさん

そうだね。

だったら、イ➕主ってカードに書くんだ。

雅樹
雅樹

なるほどね。足し算かあ。主も分ける?

ヒデトシさん
ヒデトシさん

主は覚えてるんだったら分けない方が良いかな?

雅樹
雅樹

そうか!

自分が覚えやすいようにパーツに分けるんだな。

面白いね。

ヒデトシさん
ヒデトシさん

ちなみに、イはニンベンっていう名前の部首だよ。

部首っていうのはパーツの名前なんだ。

他に人偏が使われている漢字を知ってる?

雅樹
雅樹

うーんと。

そうだ!何って漢字もニンベンがあるね。

ヒデトシさん
ヒデトシさん

凄いなあ!

すぐに思いついたね。

その調子だよ。

こんな風にして、漢字の覚え方を学習しています。

漢字カードに、漢字足し算読み方意味や使い方などを書いていくと、4枚のカードができます。

これを、漢字カードと漢字足し算読み方と意味や使い方をペアーにして裏返しにラミネートすると、レインボー式漢字カードが出来上がります。

子どもと一緒に作っていくので、本人が覚えやすいものになります。

漢字カードサンプルは→こちらをクリック

ここでは、3年生の2学期の漢字カードを載せました。参考になれば幸いです。

漢字カードを使ってゲーム

まず、漢字カードと読みカードのマッチングです。

テーブルの上に、漢字カード読みカードをバラバラにして置きます。

漢字カードと読みカードをマッチングさせていくゲームです。

雅樹は、漢字が読めないので、読みカードに付いているイラストなどをヒントにマッチングさせていきました。

何回かゲームを続けていくうちに、読み方を覚えられるようになります。

次は、読みカードをバラバラに置いて、漢字カードとマッチングさせていきます。

漢字足し算カード読みカードをマッチングする方法もあります。

また、意味カードを使って、熟語を作ったり熟語を使った文章を考えることも出来ます。

漢字カードはこのように、様々な組み合わせでゲーム感覚で学習できる便利なツールです。

カタカナの覚え方

ヒデトシさん
ヒデトシさん

今度は、カタカナの学習をしようか?

雅樹
雅樹

うん。

カタカナも覚えられないんだ。

ヒデトシさん
ヒデトシさん

そうだよね。難しいよね。

でもさ、雅樹は恐竜が好きでしょ?

恐竜の名前は覚えてる?

雅樹
雅樹

たくさん知ってるよ。

恐竜は古代のヒーローなんだ。

ヒデトシさん
ヒデトシさん

そうか。

それじゃあ、これは何ていう恐竜?

雅樹
雅樹

これは簡単だよ。

トリケラトプスさ。

空も飛べるんだよ。

ヒデトシさん
ヒデトシさん

そうか。

さすがだなあ。

これの名前をカタカナで書くと、カードをひっくり返して、こんな風に書くんだ。

雅樹
雅樹

これが、トリケラトプスかあ。なるほどなあ。

ヒデトシさん
ヒデトシさん

見て覚えると良いよ。

好きな恐竜だと覚えやすいだろ。

わからなくなった時は、カタカナ表を見たら良いよ。

ひらがなの横に書いてあるのが、カタカナだよ。

似ている字もあるだろ。

雅樹
雅樹

本当だ。

りなんてリで一緒だよね。他にもあるかなあ。

ヒデトシさん
ヒデトシさん

探してごらん。

こうやって、カタカナを覚えていくと良いよ。

雅樹は熱心に恐竜カードを見ています。カタカナに興味を持ち始めたようです。

恐竜カードをご覧になりたい方は→こちらをクリック

雅樹
雅樹

面白いんだね。

カタカナって。

ヒデトシさん
ヒデトシさん

例えば、雅樹の好きなスイーツだって、カタカナで書く名前が多いよ。

ほら、これは?

雅樹
雅樹

アイスクリームだ!

僕チョコミントが好きだよ。

ヒデトシさん
ヒデトシさん

アイスクリームもチョコミントもカタカナで書くよ。

カタカナで書く言葉をカードにしてあるんだ。見てみる?

雅樹
雅樹

うん、いっぱい見たい!

カタカナの言葉、食べ物編をご覧になりたい方は→こちらをクリック

雅樹は、カタカナにも興味を持った様子です。

目をキラキラさせて、やる気満々です。

子どもが興味のあるものや得意なことを活かして指導していくことはとても大切です。

苦手なものも、好きなことと一緒だったら楽しく学べるようになります。

雅樹以外にも、同じように苦しんでいる子どもは沢山います。

そういう子どもの好きなものや得意なことを知って、指導に取り入れていくと、興味が湧いてきて、嫌だと思わずに自然に知識が身についていきます。

ビジョントレーニング

今度は、ビジョントレーニングを兼ねた、ひらがなしりとりをホワイトボードでしています。

ひらがなカードが沢山ホワイトボードに貼ってあります。

ひらがなカードをご覧になりたい方は→こちらをクリック

雅樹は「あ」「り」とひらがなカードにタッチしました。

ヒデトシさんが、「り」「ん」「ご」とタッチします。

次は雅樹の番です。「ご」「り」「ら」と少し迷いながら字を探して行きます。

ヒデトシさんが、

ヒデトシさん
ヒデトシさん

うーん。困ったなあ。

「ら」かあ。

らいおんだと「ん」がつくよなあ。そうだ!

「ら」「い」「す」とタッチしました。

雅樹
雅樹

ねえ。

らいすって何?

ヒデトシさん
ヒデトシさん

ライスってのは、まあ言うなれば、ご飯のことだな。

お米のことを英語でらいすって言うんだ。

雅樹
雅樹

英語かあ。

英語もありなの?

ヒデトシさん
ヒデトシさん

そうだなあ。

英語の中には、日本語でも使ってる場合が多い言葉っていうのがあるんだ。

外来語って言って、外国から来た言葉なんだよ。

例えば、カステラって知ってる?

雅樹
雅樹

うん知ってる。しっとりしていて甘くて美味しいんだよね。

ヒデトシさん
ヒデトシさん

そうそう、そのカステラって言葉も、昔オランダから来た言葉なんだ。

色々な言葉が外国生まれなんだよ。

でも、今では日本語として使われているんだ。

雅樹
雅樹

面白いね。

外国生まれの言葉かあ。

なんだか知りたくなってきたなあ。

ヒデトシさん
ヒデトシさん

良いねえ。

また、今度外国生まれの言葉を探してみような。

でも、今はしりとりタッチを頑張ろうか?

雅樹
雅樹

うん。

「す」で終わってたから、「す」「い」「か」にする。

そう言いながら、迷うことなく文字をタッチしていきました。

ヒデトシさん
ヒデトシさん

なんだか、雅樹、早くなったんじゃない?

「か」ねえ。

「か」「ま」「ぼ」「こ」

雅樹
雅樹

美味しいよね。

かまぼこってお正月しか見たことないけど。

赤いのや白いの。「こ」「ま」

ヒデトシさん
ヒデトシさん

そうだね。

おせち料理に入ってるね。

お正月つながりで

「ま」「つ」

門松だよ。

雅樹
雅樹

お家の門に飾ってあるやつだ。

「つ」「み」「き」

雅樹は笑顔でタッチをしていきます。

このタッチゲームは、カタカナでもできるし、数字でもできます。

数字の好きな子は、順番にタッチするだけではなく、逆の順番にしたり、足し算や引き算をしたりして数字ゲームを楽しんでいます。

苦手な学習も、ゲーム方式にすると、楽しく学べることが多いです。

書く練習

今度は、マス目に字を書く練習をしています。

大きなマス目にして、字がはみ出しても良いことになっています。

ヒデトシさん
ヒデトシさん

雅樹は、昆虫にも詳しいよね。昆虫の名前も知ってる?

雅樹
雅樹

勿論だよ。

特にクワガタが好きなんだ。

ヒデトシさん
ヒデトシさん

そうなんだ。

それじゃあ、これは?

雅樹
雅樹

キリギリスだよ。

ヒデトシさん
ヒデトシさん

そうだね、さすがだ。

それじゃこのプリントにキリギリスってひらがなで書いてみようか。

雅樹
雅樹

きりぎりす。

なんかマス目からはみ出すなあ。

ヒデトシさん
ヒデトシさん

良いよ、気にしないで。

上手く書けてるじゃないか。

カタカナは無理だよなあ。

雅樹
雅樹

書けると思うよ。多分。

キリギリスって。

ヒデトシさん
ヒデトシさん

凄いなあ、いつの間にカタカナ覚えたの?

ちゃんと書けてるよ!

雅樹
雅樹

昆虫の名前は、カタカナで書いてるのが多いんだ。

だから、自然に覚えちゃった。

ヒデトシさん
ヒデトシさん

ワオ!自然に覚えるって良いねえ。

ドンドンいっても良いかなあ?

雅樹
雅樹

良いよ!全部書いちゃうよ。

そうやって、昆虫カードを見ながら、ひらがなやカタカナを書く練習をしています。

こん虫カードをご覧になりたい方は→こちらをクリック

マス目は、少しずつ小さくなっていきますが、無理をしないでその子の調子に合わせて行います。

文章を読もう

文字が少ない簡単な文章を読む練習もします。(絵本などを使って)

本は、なるべくその子が興味のある物についての内容が書かれているものが良いです。

物語文より説明文の方が得意な子どもは、マニュアル書でも良いと思います。

実年齢に拘らずに、その子が興味を持ちそうな題材で、絵やイラストが多く使われているものを使う方が、抵抗なく音読が出来るようになります。

音読をすることに慣れてきてから、簡単な物語文を与えても良いと思いますが、無理をしないようにすることが大切です。

物語の内容をよく吟味して、少しでもその子の興味を引くものを選んだ方が、子どもにとっても読みたいという意欲が増します。

読みたいから、文字をしっかり見ようとしますし、知っていることなら意味も理解しやすいです。

教材を考えるときには、子どもの興味のある内容でという視点が非常に大切だと思います。

文章を考える

次は、僕は〜で始まる文章を考えていくゲームをします。

例えば、

「僕は、昆虫が好きです。特に好きなのは、クワガタとカブトムシです。」

これを、初めに口頭で言います。

プリントに書く前にまず、ホワイトボードに、ひらがなカードを貼っていきます。

「ぼくは、こんちゅうがすきです。とくにくわがたとかぶとむしがすきです。」

特殊音節(詰まったり、ねじれたり、伸ばしたりする音)が苦手な子が多いです。

書く時も難しい場合が多いです。

そういう時は、特殊音節が書いてある表やカードを使って手助けします。

雅樹の場合、こんちゅうというのが難しかったです。

ちゅうというのは、「ち➕小さいゆ➕う」ですが、なかなか覚えられません。

少しずつ丁寧にヒントを与えながら覚えられるように指導します。

ホワイトボードに文章が完成したら、一緒に見ていきます。

ヒデトシさん
ヒデトシさん

雅樹の知ってる漢字があるだろ。

この文章の中で、漢字に置き換えることができる字はあるかい?

雅樹
雅樹

うーん、そうだなあ。

昆虫って虫のことだろ。

虫なら書けるよ。

ヒデトシさん
ヒデトシさん

そうだね。

虫だよね。

だったら、こん虫で良いかな?

雅樹
雅樹

良いねえ。

ぼく、好きって漢字知ってるんだ。

ヒデトシさん
ヒデトシさん

えーっ!

まだ習ってないでしょ?

雅樹
雅樹

でもなんか知ってる。

好きって書けるよ。

ヒデトシさん
ヒデトシさん

凄いなあ。習ってない字も知ってるんだ。

じゃあ、「ぼくは、こん虫が好きです。」って書けるねえ。

ヒデトシさんが、ホワイトボードに書いていきます。

雅樹
雅樹

とくに好きなのはって所も、漢字でかけるよ。

ヒデトシさん
ヒデトシさん

本当だ!

ぼくはこん虫が好きです。

とくに好きなのは、くわがたとかぶとむしです。

これで良いかな?

雅樹
雅樹

えーっとさあ。

クワガタもカブトムシもカタカナで書いた方が良いんじゃないかな?

だって、カタカナの方がわかりやすいでしょ?

ヒデトシさん
ヒデトシさん

なるほどねえ。

カタカナを使った方が、昆虫の名前っぽいかな?

「ぼくはこん虫が好きです。とくに好きなのはクワガタとカブトムシです。」これで良いかな?

このようにして、ホワイトボードにスタッフが文章を書いていきます。

次に、縦線だけが入っているプリントに書きます。

ホワイトボードに書いてある文章をプリントに写していきます。

短期記憶が弱い雅樹は、何度もホワイトボードを見ては、プリントに字を書いていきますが、自分が言った文字(虫や好き)は見なくても書けていました。

ヒデトシさん
ヒデトシさん

凄いなあ!

プリントにちゃんと写せてるよ。

それに、漢字やカタカナは見なくても書いてたよね。

覚えてるんだね。

💮だよ。

と言いながら、雅樹のプリントに大きな花丸を書きました。

字はどちらかというと乱雑に見えるのですが、そこはスルーして、頑張って書いたことだけを褒めます。

特殊音節のカードは→特殊音節カード(ねじれたりつまったり)2

特殊音節カード3

タブレットを使った学習

音声教科書を活用した学習

例えば、教科書の文章を音声で読み上げる、音声教科書を使って、読解力をつけていきます。

ヒデトシさん
ヒデトシさん

雅樹、今度はタブレットで学習しようか?

雅樹
雅樹

うん、僕タブレット大好き。書かなくても良いしね。

ヒデトシさん
ヒデトシさん

そうだね、教科書の文章を読んでもらうから、後から質問に答えてくれよ。

教科書の文章は、タブレットが読み上げます。

ヒデトシさん
ヒデトシさん

それじゃあ、質問。

何の話だった?

雅樹
雅樹

タンポポだよ。

タンポポがどうやって大きくなるか?

綿毛は何であるのか?

説明してるんだよ。

ヒデトシさん
ヒデトシさん

よくわかったね。

そうだよね。

タンポポの話だったね。

雅樹
雅樹

そうそう、タンポポは茎が長くなってから、一旦地面に横たわるの。

何故かっていうと、栄養をいっぱい貯めてるんだよ。

そして、綿毛にはタネがついてるんだ。

タネを遠くまで飛ばして、タンポポの赤ちゃんを沢山作るために、綿毛で風に乗ってフワフワ飛んでるんだって。

かしこいねえ、タンポポって。

だから、タンポポの知恵って題名なんだ。

ヒデトシさん
ヒデトシさん

バッチリだねえ。

よく理解していると思うよ。

読んでもらって耳で聞くと、本当によく理解してるんだね。

雅樹
雅樹

読むのは苦手だけど、僕、聞くのはわりと得意なんだ。

ヒデトシさん
ヒデトシさん

それは、雅樹の強みだよね。

聞いて覚える方が合ってるんだろうね。

雅樹
雅樹

でも、学校では、音読をしないといけないから、辛いんだ。

ヒデトシさん
ヒデトシさん

そうだね。

声を出して読んでると、どこを読んでるかわからなくなっちゃうんだろうね。

雅樹
雅樹

そうなんだ。

同じところを何回も読んで、みんなに笑われるんだ。

ヒデトシさん
ヒデトシさん

それなら、このスリットくんを使ったら良いよ。

学校でも音読の時は、読むところだけ見えるようにスリットくんを合わせていくんだよ。

雅樹
雅樹

凄い!

ちゃんと読むところがわかる。

魔法みたい!

ヒデトシさん
ヒデトシさん

こうやって読むと、どこを読んでるのかわかるから大丈夫だよ。

雅樹
雅樹

僕、学校でもやってみる。

学習アプリを使って

また、漢字ゲームをしたり、計算ゲームをしたり、学習アプリを使って学習することもあります。

その子の苦手なところを補うツールとしてタブレットも活躍しています。

スペシャルタイム

ヒデトシさん
ヒデトシさん

それじゃあ、ご褒美に、雅樹の好きなことをするスペシャルタイムだよ。

何をしたい?

雅樹
雅樹

そうだなあ。

僕タブレットで生き物を見たいな。

ヒデトシさん
ヒデトシさん

良いよ。タブレットで生き物図鑑を開いてごらん。

たくさん出てくると思うよ。

スペシャルタイムは、学習の最後に行います。

本人の好きなことをする時間です。

ブロックをやりたい子もいれば、ジェンガをやりたい子もいます。

ゲームをしたいという子もいます。

自分で選んで、スタッフと一緒に活動します。

レインボー塾の個別指導で大切にしていること

このように、その子に合った学習方法で、その子に合った教材を使って、スモールステップで学習を進めていきます。

何よりも、本人に自信をつけてやる気が出るような学習をすることを大切にしています。

できないことは敢えてスルーします。

どうしたら出来るようになるのかを考えて、一緒にトライしてみます。

出来たら、どんなに小さなことでも認めてその子に合った褒め方で言葉をかけます。

そうしているうちに、出来ることが増えていき自分に自信がついてきます。

意欲が出てくるので、もっと知りたい、もっと出来るようになりたいと前向きに取り組むようになります。

レインボー塾では、子どもの「出来た!」を非常に大切にしています。

さよならの時間

雅樹が嬉しそうな顔をして、エレベーターから出てきました。

雅樹
雅樹

レインボーばあば、今日も面白かったよ!

恐竜カードをもらったんだ。

レインボーばあば
レインボーばあば

良かったね、雅樹。

恐竜カードを見てカタカナの練習もできるよ。

雅樹
雅樹

うん。

僕さあ、カタカナ読めるようになってきたんだ。

レインボーばあば
レインボーばあば

それは、凄いねえ。

雅樹が出来ることが増えて、ばあばも嬉しいよ。

雅樹
雅樹

またね、レインボーばあば。

レインボーばあば
レインボーばあば

またね!

元気でね!

雅樹とお母さんは玄関ホールのガラスのドアを開けながら、笑顔で手を振って帰っていきました。

まだまだ、雅樹には出来ないことが多いかもしれません。

でも、出来ることを少しずつ積み重ねていくことで、自信がついていきます。

その自信が、意欲となって、出来ることがドンドン増えていくと思います。

雅樹が笑顔で学校生活を過ごせるようになることを、心から願っている、「とらネコ先生」こと「レインボーばあば」こと「マダムM」でした。

とらネコ先生とレインボー塾の子ども達の話はまだまだ続きます。

どんな子どもが出てくるのか?

どんなネコ仲間が登場するのか?

次回のお楽しみです!

 

 

 

 

 

 

 

 

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