第8話 とらネコ先生 濡れる(前編)周りをよく見ない涼太の場合

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私の愛するトラ猫「ミューニャン」が天国に旅立ってから1年が過ぎた頃、私の身体に異変が!なんと!私はとらネコ「ミューニャン」に変身してしまったのです!!

こうして私は、昼間は「レインボー塾」の先生(通称レインボーばあば)として、レインボー塾に通う子ども達を支援し、夜はとらネコ「ミューニャン」通称マダムM)として、猫の仲間達と一緒に暮らす毎日を送るようになりました。

とらネコ先生とレインボー塾の子供たちアイコン

港町のネコの仲間達

今夜は気持ちの良い南風が吹いて、春真っ盛りという感じです。

私は久しぶりに港にやってきました。

漁師達は漁を終え、それぞれの家庭に帰って行きました。

また数時間後には、漁をする為に船に戻ってくるでしょう。

隣の港は、荷物を運んでくる貨物船の港です。

大きなコンテナを積んであちこちの港へ運んでいます。

倉庫街でたくさんのコンテナを運ぶフォークリフトもあります。

今は動くものもなく、倉庫がシルエットのように見えるだけです。

もう少し離れた港には大きな客船が停泊していて、お客さんを乗せて旅に出る準備をしています。

眩しいほどの灯りが灯って、賑やかそうです。

 

こっちの漁港の方は、街灯が所々にあって、ぼんやりとした灯りが濡れたコンクリートの地面を照らしています。

すぐそこの缶詰工場の駐車場が、港のネコたちの集会所です。

港にいるネコたちは、野良猫が多いです。

でも、漁師たちやその家族がいつも漁の余りをおすそ分けしてくれるので、餌に困ることはありません。

港のネコたちは、住民に守られて生きているのです。

私は濡れたコンクリートの上を歩いて行きました。

ホント濡れるのって嫌なのよね!肉球が濡れると気持ちが悪いの!早くナメナメしたい。

私はそんなことを思いながら、足早に工場に近づきました。

建物の陰から、黒猫がのっそり現れました。

マダムM(とらネコ先生)
マダムM(とらネコ先生)

きゃっ!ビックリするじゃない。心臓が止まりかけたわ。

シャー
シャー

心臓はもうとっくに止まっているんじゃないかと思っていたよ。

黒猫の「シャー」が近づきながら言いました。

マダムM(とらネコ先生)
マダムM(とらネコ先生)

ご覧の通りピンピンしているわ。お生憎様。

シャー
シャー

良かったよ、マダムM。久しぶりだな。相変わらず・・・

マダムM(とらネコ先生)
マダムM(とらネコ先生)

相変わらず何?

答えはわかっていたけど、聞かずにはいられないタチなのよね。

シャー
シャー

いや、相変わらず魅力的だよ。

シャーは顔を撫でながら言いました。

マダムM(とらネコ先生)
マダムM(とらネコ先生)

うまく逃げたわね。みんなは?

ためぞうおじさん
ためぞうおじさん

俺ならここにいるぜ。

さばとらの「ためぞうおじさん」が言いながら、工場の陰から出てきました。

「ためぞうおじさん」は何でも貯めこむのでついた名前です。

犬じゃあるまいし、土の中に魚を埋めて取っておくなんて、猫の風上にも置けないヤツですが、昔とてもひもじい思いをして、とっておかないとまた餓えると信じているのです。

マダムM(とらネコ先生)
マダムM(とらネコ先生)

あら、そこにいたのね。また、魚を埋めていたの?

ためぞうおじさん
ためぞうおじさん

ああ。いつ飢饉が来るかもしれないからな!

マダムMもとっておいた方がいいぜ。

私にはマイダーリンがいるから大丈夫よ!と心の中で言いました。

たま姉さん
たま姉さん

ねえ。そこにいるのは本当にマダムM

三毛猫の「たま姉さん」が、住宅の方からやってきて言いました。

マダムM(とらネコ先生)
マダムM(とらネコ先生)

たま姉さん、久しぶりね。元気だった?

私はたま姉さんに近づきながら言いました。

たま姉さんは野良猫だけど、港街に住む数件の家で飼われているのです。あちこちの家で「ミケ」とか「タマ」とか呼ばれながら、餌を貰っているのですから、大したもんです。

きっと家の人たちは、たま姉さんが他の家でも餌を貰っているなんて思いもしないでしょう。

アッパレ!

たま姉さん
たま姉さん

モチロン元気だよ。毛並みがツヤツヤだろ?栄養が行き届いているんだよ。

そうでしょうとも!まあ私には負けるだろうけどね。

何しろ栄養のことだったら、絶対マイダーリンの食事だもの。

ジャガー
ジャガー

聞き覚えのある声だと思ったら、マダムMだったのか。

港の方からミックスの「ジャガー」がやってきました。

ジャガーは自分がジャガーのように強いと思っているのです。

ジャガーを実際には全く見たことがないのに、遠足に行った子どもたちが話しているのを聞いて、絶対この名前で呼んでくれと言いい張ったのです。

マダムM(とらネコ先生)
マダムM(とらネコ先生)

ええそうよ。ジャガーはいつも精悍ね。

私はジャガーの細身の身体を見ながら言いました。私の半分ぐらいしかないじゃないですか。

ジャガー
ジャガー

精悍って何だかわからないけど、カッコイイって意味だよな。

マダムM(とらネコ先生)
マダムM(とらネコ先生)

まあそうね。

チョッと違うけど似たような意味よね?

ジャガー
ジャガー

港の網が干してある所に、涼太がいたぞ。知ってるか?

ジャガーが肉球を舐めながら言いました。

マダムM(とらネコ先生)
マダムM(とらネコ先生)

えっ!涼太がいたの?こんな時間に?

私はビックリしました。だってこんな遅くに小学3年生の涼太が外にいるなんておかしいです。

鉄

涼太なら、泣きながら走っていくのを見たぜ。

キジトラの「鉄」が住宅の方から歩いてきながら言いました。

マダムM(とらネコ先生)
マダムM(とらネコ先生)

涼太、泣いていたの?

私は心配になって言いました。

シャー
シャー

そういえば、この前の晩も、父ちゃんに殴られて家を飛び出していたのを見たぜ

黒猫の「シャー」が思い出すようにして言いました。

たま姉さん
たま姉さん

あそこの父ちゃん、普段は優しい人なんだけど、お酒が入ると怒りっぽくなって、すぐに殴ったり物を壊したりするのよね。

住宅に半分住んでいる「たま姉さん」が恐ろしいことを言いました。

マダムM(とらネコ先生)
マダムM(とらネコ先生)

たま姉さん、それ本当なの?

私は驚いて言いました。だってそれって虐待じゃないの!通報するべきよ!

たま姉さん
たま姉さん

ええ。私は涼太の家の向かいに住んでいるから知ってるの。

さっきも言ったけど、涼太のお父さんいつもは優しいけど、お酒が入ると人が変わったみたいな怖い目つきになるのよ。

ちょっとでも気に入らないことがあると、必ず暴れて。

お酒って恐ろしいわねえ。

たくさん住んでいる家の1軒だろうけど、話の内容は聞き捨てなりません。

ジャガー
ジャガー

俺も見たことあるよ。

この辺りじゃ珍しくないよ。

酔っ払うとみんな鬼みたいになるんだ。

日頃の不満が一気に爆発するみたいだ。

毛づくろいをしながらジャガーが言いました。

鉄

本当なんだ。

この辺りも以前ほど魚が取れなくなって漁をしてもあんまり儲からないみたいだ。

みんな不安に思っているんだよ。

鉄が珍しく哲学的なことを言いました。

不況の波がここまで押し寄せているのね。

ためぞうおじさん
ためぞうおじさん

やっぱり、魚は溜め込まなきゃいけないんだ。

明日には餌をもらえなくかもしれないんだからな

タメゾウおじさんが、わが意を得たりと納得顔で言いました。

マダムM(とらネコ先生)
マダムM(とらネコ先生)

涼太の母ちゃんはどうしてるの?

私は一縷の望みを託して聞きました。

たま姉さん
たま姉さん

母ちゃんも涼太を庇おうとしているんだけど、父ちゃんに殴られているから守りきれないんだよ。

たま姉さんが残念そうに言いました。

みんなはしばらく黙って港の方を見ていました。

マダムM(とらネコ先生)
マダムM(とらネコ先生)

涼太が心配だから、様子を見てくるわ。

私はみんなにそう言って別れを告げました。

たま姉さん
たま姉さん

私、これからも涼太の家を見張ってるからね。

とたま姉さんは言いながら帰って行きました。

鉄

俺も他に何か見ていないか、ジョーやモンジロウ達に聞いてみてやるよ。

鉄はゴミ箱の上に飛び乗りながら言いました。ジョーもモンジロウもテツの仲間です。

マダムM(とらネコ先生)
マダムM(とらネコ先生)

ありがとう、みんな。いつも助けてくれて。

私は缶詰工場から離れて、港に向かいました。

涼太はレインボー塾に通っている小学3年生の男の子です。

いつも元気いっぱいで走り回っています。

何にでも興味を持ち、何でも触りたがります。

チョッとしたことで怒って殴ったり蹴ったりすることが多くて、学校でも大暴れをすることがよくあります。

廊下を走っていて勢いよくガラスに手を突っ込んで手首に大怪我をしたこともあります。

大量の血が出て救急車で病院に運ばれて一命をとりとめたそうです。

涼太のお父さんは大柄のたくましい人で、親子交流会では、魚を持ってきてバーベキューで焼いてくれました。とても美味しかったのを覚えています。食い意地が張ってると言いたい?そうだけど。

その時は、にこやかで、優しいイメージしかなかったけど、お酒が入ると人が変わるって言うものね。わからないものね。

涼太のお母さんは、小柄な人で、いつも朗らかに笑っているイメージでした。

でも、たま姉さんの話では、お父さんに殴られているそうだから、本当は辛い毎日を過ごしているのかもしれません。

涼太には確か中学生の兄がいたと思うけど、涼太の話にはあまり出てこないので、どんな子どもなのかわかりません。親子交流会には兄弟も来て良いのに、一回も参加したことがないのです。

そんなことを考えていると、港の網が干してある場所まで来ました。

涼太はどこかな?と探していると、網の陰に隠れて座っていました。

丸まった背中が見えます。肩が震えているようです。

港の内海は穏やかで、月の光が水面に映ってゆらゆらと揺れています。潮風がツーンと鼻の奥に潮の匂いを運んできます。

私はそーっと涼太の後ろから近づきました。

涼太は遠くの海を眺めています。悲しげな様子です。

ふと、後ろを振り向いて私を見つけました。

涼太
涼太

あれっ、この辺では見かけないネコだな。

こんなに太ったネコはこの辺りにはいないもんな。

涼太が私を見て言いました。

失礼しちゃうわね。この辺りだってふくよかなネコがいるはずよ!えっいないって?そう言えば、ジャガーはもちろんのこと、シャーも鉄もたま姉さんも、タメゾウおじさんまで、思い起こしてみればみんなスリムよねえ。私だけか・・・

涼太
涼太

おい、太っちょネコ。こんな所で何をしてるんだい?

マダムM(とらネコ先生)
マダムM(とらネコ先生)

それはこっちが聞きたいことよ。あなたこんな所で何をしているの?

ニャーンニャン。

涼太
涼太

こんなに太っていては、網に引っかかったら大変だよ。

涼太は私を抱き上げて、あぐらをかいた足の上に乗せました。

涼太
涼太

重いなあ。何食ってんの?

マダムM(とらネコ先生)
マダムM(とらネコ先生)

本当にみんな同じことを聞くのね。

マイダーリンの美味しいご飯ですよ。毎日モリモリ食べているからねえ。

ニャオーン。

涼太
涼太

そうか、寂しかったんだな。よくわかるよ。

マダムM(とらネコ先生)
マダムM(とらネコ先生)

いえいえそう言うわけでもありませんが・・・

ニャーンニャン

涼太は私の背中を撫でながらしばらく海を見ていました。

涼太
涼太

俺家を飛び出しちゃったんだ。

父ちゃんを怒らせちゃったからさ。

ご飯の時に醤油を取ろうとして、ひっくり返してこぼしちゃったんだ。

俺そそっかしいからいつもヘマをやっちゃうんだよ。

涼太は悔しそうに言いました。

マダムM(とらネコ先生)
マダムM(とらネコ先生)

ニャオーンニャンニャン

涼太
涼太

お前もそうなの?ヘマばっかりだよ。

何かを壊してしまったり、こぼしてしまったり・・・

そんな気はないのに何故かやっちまうんだ。

涼太は悲しそうな目でこちらを見ました。

マダムM(とらネコ先生)
マダムM(とらネコ先生)

ニャーンニャニャン

涼太のほっぺたには大きな手形がついて赤くなっています。父ちゃんに殴られた跡でしょう。

私は涼太のほっぺたを舐めました。

マダムM(とらネコ先生)
マダムM(とらネコ先生)

ペロペロペロニャーン

涼太
涼太

お前、俺の気持ちわかるの?

父ちゃんはいつもは優しいんだけど、酒が入ると人が変わっちゃうんだよ。

今日もヘマをした俺が悪いんだけど、急に怒り出してさ・・・

マダムM(とらネコ先生)
マダムM(とらネコ先生)

可哀想に!こんな時まで父ちゃんを庇ってるんだね。

私は涼太の気持ちを考えると、言葉もありませんでした。ってもともとニャーンしか言えないんだった。

ニャーンニャーンニャオーン。

涼太
涼太

俺さあ、学校でもヘマをしちゃうんだよね。

ついカーッとなって手が出ちゃうんだ。

母ちゃんがいつも謝りに行ってる。

母ちゃんに悪くってさ。

涼太は私の背中からしっぽまでをゆっくり撫でながら言いました。

しっぽは気持ちいいのよね。っていい気持ちになっている場合じゃないわ!何とかしないと!

涼太
涼太

お前、温かいなあ。居心地が良いのか?

涼太は私の耳の後ろを掻くように撫でました。

これがまた気持ちいいのよね。

マダムM(とらネコ先生)
マダムM(とらネコ先生)

ゴロゴロゴロゴロ、フニャーン

涼太
涼太

気持ちいいんだな。ゴロゴロいってる。

それから暫く、涼太は海を見つめていました。

暗い海に月の灯りがゆらゆら揺れています。

遠くでボーッという汽笛の音が聞こえてきました。

涼太は私を胸に抱きかかえました。

涼太の心臓の音が私のお腹に響いています。ドクドクドクドク

涼太
涼太

俺なんかいなくなれば良いんだよな。

父ちゃんを怒らせるし、母ちゃんを悲しませて、兄ちゃんは家に寄り付かないしさ。

みんなに辛い思いをさせてるんだからなあ・・・

そんなことないよ!あなたは頭も良いし、ひょうきんで、みんなを笑わせてくれるじゃないの。スポーツも得意だし、サーキットトレーニングなんて、軽々とこなしているじゃない。

マダムM(とらネコ先生)
マダムM(とらネコ先生)

ニャオーンニャオーンニャンニャン。ニャオーン

私はありったけの思いを込めて鳴いてみました。

涼太
涼太

いつもそんな声で鳴いてるの?凄いね。

でも、なんか元気をもらってるみたいだ。励ましてくれてるんだね。

涼太は私をギュッと抱いて頰をすり寄せてきました。

涼太の頰を舐めながら、私は悲しみでいっぱいになっていました。

涼太の頰はチョッと塩っぱい涙の味がしました。ペロペロペロペロ

涼太
涼太

チョッと!お前の舌ってザラザラしてるんだな。痛いよ。

何ですって?ネコの舌がザラザラしてるのなんて常識よ!痛かったなんて申し訳なかったわ。

マダムM(とらネコ先生)
マダムM(とらネコ先生)

ニャオーンニャーン

涼太
涼太

良いよ。お前優しいんだな。すっかり慰められた気分だよ。

涼太は私を抱きかかえたまま立ち上がりました。

涼太
涼太

それにしても重いなあ。

もう少しダイエットしたら?ネコらしくないよ。

ネコらしくないって何を基準に言ってるのよ。確かにダイエットは考えないでもないけど・・・

涼太が私を抱きかかえながら港から住宅の方に歩いていると、

涼太のお母さん
涼太のお母さん

涼太!心配したじゃない。

と声が聞こえました。

涼太
涼太

母ちゃん、ごめん。

父ちゃんは?

涼太のお母さん
涼太のお母さん

きっと明日にはひどいことしたって悔やんでるよ。

今は寝ちゃったけどね。

おや、大きなネコだね。

涼太
涼太

そうなんだ。港にいたらそばにきたんだ。ぶっといけど可愛いよ。

可愛いは良いけど、ぶっといは余計でしょ!

涼太のお母さん
涼太のお母さん

さあ、もう帰ろうね。

母ちゃんは涼太の腕に手を置いて言いました。

涼太
涼太

うん、帰るよ。

涼太は私を地面に降ろそうとしましたが、何故か水たまりの中に落っことしてしまいました。

マダムM(とらネコ先生)
マダムM(とらネコ先生)

ぎゃーっ!何するのよ!濡れたじゃないの!

私濡れるのが大大大ッ嫌いなんですからね!!!

ギャオーンギャンギャン

涼太
涼太

ごめん、ごめん。濡れちゃったね。本当にごめん。

涼太は謝りながら、ハンカチで私の背中を拭いてくれました。

涼太
涼太

また、ヘマをやっちまった。

いっつもこうなんだ。

マダムM(とらネコ先生)
マダムM(とらネコ先生)

ニャーンニャオーンニャン

(良いのよ、気にしないで。)

涼太
涼太

本当にごめんな。

そう言いながら、涼太とお母さんは帰って行きました。

ブルブルブルブル。濡れたところを舐めなくちゃ。嫌なのよね。濡れてる状態って。

港で海に落ちなかっただけマシか。

そうは言ってもまさか水たまりで濡れるなんてね!

缶詰工場の駐車場に行くと、マイダーリンの車が止まっていました。

ケンゾウさん(ダーリン)
ケンゾウさん(ダーリン)

おや!濡れてるじゃないか!どうしたんだね?

マイダーリンは私を抱き上げながら言いました。

マダムM(とらネコ先生)
マダムM(とらネコ先生)

ニャオーン

ダーリンが車のトランクから毛布を出して、私を優しく包み込んでくれました。

本当に優しいんだから!大好きよ、ダーリン

それにしても、涼太の問題はどうしたら良いのでしょう?

通報してDVで涼太のお父さんを逮捕してもらっても、問題は解決しないと思います。

涼太を救うためには、どうしたら良いのかなあ?

何かできることはないかなあ?

そんなことを考えながら、温かい毛布にぬくぬくくるまっている、とらネコ先生ことマダムMでした。

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