第1話 とらネコ先生 誕生秘話(後編)とらネコ先生とレインボー塾の子ども達の物語

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夢の中にミューニャンが現れた場面です。

「レインボーばあば(これは私の呼び名です)久しぶりね!ズーッと愛してくれてありがとう。おかげで野良だった私が幸せなニャン生を送ることができたわ。お返しにレインボーばあばも猫にしてあげる。夜になったら猫になってるからね。『ミューニャンに会いたい』って思うだけで私に変身できるわよ。私の友達の猫たちにもちゃんと挨拶してね。長いことパトロールに行ってなかったからみんな心配してると思うの。人間に戻りたい時は「ダーリン」を思ってね。きっとちゃんと戻れると思うわよ。」

ミューニャンの夢をみた翌日の夜、部屋の中で「ミューニャンに会いたい」って思っていたら、耳がグーンと大きくなって、目もまあるくなり、手足もギューっと丸まって、背中はまさに猫背になって・・・いつの間にか猫に!大変身していたのです。

鏡でみても、どこからどこまでも猫でした。

しっぽまである!試しに尻尾を振ってみました。ブンブン。

手で顔を洗ってみました。手足を動かして歩いてみました。なんだか不思議!猫になってる!

ジャンプもできる!キャーっ!猫よ!

私はなんだか嬉しくて部屋中歩いたり走ったりジャンプしたりしました。

でも、問題が!

私的にはスマートなシャープな優雅な猫をイメージしていたのですが、なんと!ミューニャンそっくりな猫に変身しているではありませんか!

つまり10キロを超えるぽっちゃりズングリだぶだぶの太った猫です!

動きも素早くはなくて、歩く時もどちらかというとどすどす。お腹には贅肉たっぷり!歩くより転がった方が早いんじゃない?

どうせ変身するならペルシャネコやアメリカンショートヘヤーの方が。

でも愛するミューニャンが「私に変身できるわよ」って言ってたのを思い出しました。そうよね。ミューニャンになれたんだから良いじゃない。そう思うことにしました。

明日から夜のパトロールに行って、ミューニャンのお友達にも会ってみよう。今日はここまでね。「ダーリン」を思っていると元の身体に戻ることができました。

突然ですが、私の仕事について

私はレインボー塾という、発達障害などで「生き辛さ」を感じている子ども達のための塾を経営しています。

レインボー塾については別の機会にお話ししますが、子ども達からは「レインボーばあば」と呼ばれています。

レインボー塾には様々な特性をもった個性的な子ども達が通っています。

学校や家庭で理解されないで辛い思いをしている子どもがたくさんいます。

そんな子ども達にとって、笑顔になって楽しく過ごせる居場所の1つにレインボー塾がなれたら良いなと思っています。

とらネコ先生の誕生!

私の愛するトラ猫「ミューニャン」が天国に旅立ってから1年が過ぎた頃、私の身体に異変が!なんと!私はとらネコ「ミューニャン」に変身してしまったのです。

私は昼間は「レインボー塾」の先生(通称レインボーばあば)として、レインボー塾に通う子ども達を支援し、夜はとらネコ「ミューニャン」(通称マダムM)として、猫の仲間達と一緒に暮らす毎日を送るようになりました。

こうして、「とらネコ先生」が誕生したのです。

とらネコ先生とレインボー塾の子ども達

この物語は、昼間は「レインボー塾」に通っている子ども達の先生(通称レインボーばあば)、夜はとらネコ「ミューニャン」(通称マダムM)に変身する私と「レインボー塾」に通ってくる子ども達との話です。

レインボー塾には個性豊かな子ども達が通ってきます。中にはズバ抜けた才能を持っている子もいます。でも、それぞれの子どもが辛い思いをしたり、苦しんだりしています。

そんな子ども達を、昼間は先生として支援している私が、夜にとらネコ「マダムM」になって、パトロールをしている時に出会ったレインボー塾の子どもの思いや悲しみを知り、ネコとして話を聞いたり慰めたり、なんとか元気になってもらおうと悪戦苦闘するお話です。

ネコなので、残念ながら人間とは会話をすることができません。でも、ネコだからこそ、子ども達は本音を吐露したり、感情を吐き出したり、プライドを捨てて弱音を吐いたりできるのかも知れません。

子ども達の気持ちや思いに寄り添いながら、どうしたら問題が解決できるのか?笑顔が取り戻せるのか?レインボー塾でできることはないのか?などを考えていきたいと思っています。

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